自分以外の人たちが充実した人生を送っているように思える。
そして、うだつの上がらない自分だけが世界に取り残されたように感じられる。
夜、ふとそんな気持ちに襲われる時があります。
孤独がねっとりと絡みついて、夜の闇に沈んでいくような気分になります。
そんな時は眠れないので、外を徘徊散歩します。
ナイトウォーキング。
夜の飛行機雲。 pic.twitter.com/5XKj1lsQXX— 渡辺(ブログ屋) (@mitearukuhito) September 4, 2020
深夜徘徊のススメ
深夜徘徊の時期・時間
オススメの時期:いつでも
深夜徘徊にはどの時期にも趣があります。
オススメは春と秋。
暑すぎず寒すぎないので徘徊に適しています。
オススメの時間:22時以降~
都会の22時はにぎやかですが、地方はひと気がなくなります。
さらにその時間であれば、
・飲食店や本屋など開いている店が多い
・日付が変わるくらいには帰れるので寝不足にならない
・職質されにくい
といったメリットがあるので、飽きずに徘徊を楽しむことができます。
深夜徘徊の服装
散歩するだけなので、どんな服装でも構いません。
ただ、怪しい格好をしていると職質されやすくなります。
決めすぎは逆に怪しくなるのでジーンズにパーカーくらいラフでいいでしょう。
靴はとにかく歩きやすいものがオススメです。
↓こんな感じの蛍光タスキをかけて入れば職質されることは無くなります。
呼び止められても日課のウォーキングですと言い張れば大丈夫です。
深夜徘徊の行き先・目的
深夜徘徊に目的はありませんが、あった方がより楽しくなります。
①コンビニ、マック、吉野家などへ行く
家から少し離れたコンビニでお菓子とジュースを買うとか、牛丼を食べるとかでもOK。
楽しい徘徊になります。
僕は深夜までやっている古本屋さんに行くことが多いです。
②天体観測、夜景
田舎であれば、河原に行ったり小高い丘に登れば星が見えます。
オススメは流星群とか満月の日を調べて徘徊がてら鑑賞することです。
③記憶を辿る(地元住み限定)
楽しいしノスタルジックな気分になれるのでおすすめ。
自分の通っていた小中学校や思い出の場所などを徘徊するだけです。
通学路、昔の友達の家、行きつけの駄菓子屋さん、集合場所だった公園など。
あの日に戻ることはできなくても、きっとこの徘徊が特別な想い出になります。
④知らない道を行く
行き先があってもなくても構いません。
とにかく知らない道や路地裏を歩きます。
思わぬところに公園や神社があったり、近道や抜け道を知るだけで何か達成感があります。
⑤アプリ、写真
ドラクエウォークのような地図と連動しているアプリを入れれば、深夜徘徊する目的とやる気が生まれます。
また、夜景を撮れるスマホやカメラを持っているなら撮影を目的にしてもいいかもしれません。
深夜徘徊は理屈と感情で言うなら感情で楽しむ体験です。
逆に理論的な人は深夜徘徊をする意味や目的、メリットを感じられなくて理解に苦しむかもしれません。
しかし時間の無駄とかメリットとか効率じゃなくて、それ自体が楽しいからやるのです。
深夜徘徊の移動手段
①徒歩
自宅付近を散策するなら徒歩で十分。
見たいものをゆっくり見れるし健康的です。
はしゃぎすぎて遠くに行くと帰りが面倒になりますが…。
②自転車
フットワークが軽くそこそこ遠出できるのがいいです。
気になるものがあれば徒歩に切り替えることができるのもGOOD。
ただ、噂では自転車に乗ると職質されやすいらしいです。
③バイク・原付
おすすめ。
路地裏を通る時や近所迷惑を考えると原付がベター。
ある程度遠くまで行けて細い路地や農道もへっちゃら。
原付であればその辺に駐車して徒歩に切り替えられます。
疲れないというメリットもあります。
コンビニで買ったコーヒーを原付に座って飲むというシチュエーションも〇。
④車
ドライブになってしまうので深夜徘徊っぽくなりません。
山の中に行く場合や遠出して車を置いて徘徊する場合は重宝します。
僕の場合、隣町の大きな公園に行くときは車を使うことがあります。
深夜徘徊のトラブル
①職質
やましいことをしているわけではないのでどうということはありません。
適当に受け答えすれば終わります。
人通りの少ない場所を歩くので警察に遭遇することは基本的にないです。
深夜に河原でタブレットで読書してて職質されたことはありました。
②変質者
変な人に会うと怖いし危険です。
ひと気のないところより繁華街の方が遭遇率高い気がします。
③ヤンキー・パリピ
河原で花火をしてたり、コンビニにたむろしてたり、公園で遊んでたりします。
見かけたら近づかないので、絡みもありません。
一度、すき家から出たら駐車場にたむろしてて僕の原付にまたがられてたことがありました。
④雨、寒さ
家を出た直後はよくても、寒くなったり雨が降ってきたりすることがあります。
どの時期でも防寒具、雨対策は必須です。
⑤お化け
むしろ会いたい。
深夜徘徊は楽しい
深夜徘徊とは文字通り、深夜に外を徘徊することです。
これが楽しい。
何故だか分からないけど凄く楽しいです。
その動機はとにかく暇だから、悩み事があって眠れないから、なぜか不安でたまらないからの現実逃避の場合もあります。
深夜徘徊して解決するわけではないですが、悩みやどん底感すら夜を装飾する詩的な要素として自分を甘やかしてくれます。
深夜徘徊のここが楽しい!
いつもと違う雰囲気
街灯に照らされる道路や歩道橋。
見慣れてるはずのブランコや滑り台。
ぽつりとたたずむ自動販売機。
閉まった店に陳列された物。
虫や鳥の声で賑やかな山道。
月明りに照らされて光る川。
夜は全てのものが意味ありげに見えてきます。
静寂と孤独
静かな夜は全てのものに情緒が宿ります。
例えば灯り。
星や月はもちろん。
夜更かししてる家から漏れる灯り。
深夜営業のコンビニの灯り。
ひと気のない道に立つ街灯の灯り。
一つ一つの灯りに物語があるような気がしてきます。
そんな時は孤独を感じるけど、その物語を知っているのは自分だけだという満足感を得られます。
解放感と緊張感
深夜徘徊には「今だけは自由で何でもできる」という解放感と、「こんな夜は何かが起こるんじゃないか」という期待感があります。
この二つが組み合わさることで、圧倒的な「非日常感」が生まれます。
実際に劇的な何かが起こることはほぼないです。
けど起こらないとは言えません。
何が起こるかは自分の目で確かめるのです。
大人が深夜徘徊する心理
深夜徘徊は現実逃避のためと動機付けてみるものの、その実は「なんか面白いから」に尽きます。
思えば、子どもの頃から夜にワクワクする瞬間は数多くありました。
その頃のワクワクが心の奥に残ってるから、特に何もなくてもワクワクしてしまうんじゃないかと思います。
僕の中にはこんな記憶があります。
①出発前夜
家族旅行でディズニーランドに行く時。
深夜に家を出ることがありました。
普段は寝ている深夜2時3時くらいに起きて車に乗り込む。
これが凄くワクワクしました。
コンビニが24時間やっていることを確認したのを覚えており、夜のサービスエリアで休憩したことは妙に記憶に残っています。
②兄の塾の迎え
小学生くらいの時、中学生だった兄は塾に通っていました。
塾が終わるのは22時。
親が車で迎えに行くので、僕もそれについていくことがありました。
セルフガソリンスタンドの灯りや寝静まった商店街にワクワクしていました。
③大晦日やお祭りなど特別な日
お祭りや大晦日など、特別な日だけは夜の外出が許されていました。
だから僕には、夜に出歩ける=特別な日という刷り込みがありました。
僕の深夜徘徊エピソード
①自宅前で星を見る(小学校1年くらい?)
深夜、何時頃かは分かりませんが目が覚めてしまったことがあります。
その時なんとなく星を見たいと思い、家族を起こさないようにこっそりと外に出ました。
玄関を出て庭に寝転ぶと星がたくさん見えて、そのまま明け方頃まで星を眺めていました。
②塾の帰り道(中学時代)
塾が終わると家に帰って寝るだけ。
それが嫌だったので、帰りにコンビニに寄ったり本屋に行くのが定番になりました。
深夜ではないけど、小学校時代にはできなかったことをやれて世界が広がったような気がしました。
③流星群の夜(高校3年)
高校3年の夏頃。
ペルセウス流星群が見るために友達と3人で山に行きました。
しかし、山は前日の雨でぬかるんでいたので、急遽星が見える別の場所を探すことに。
星探しの途中、警察に補導されて雨まで降ってきたので学校で雨宿りをしながらトランプをしました。
そして、ふと雨がやんでいることに気づいて空を見上げると、雲の切れ間から満点の星空と流れ星が見えました。
④お化けを探す(高校3年)
流星群の夜に行った山が心霊スポットだということで盛り上がり、それに便乗したクラスメイト数名で再度山に行くことになりました。
夜が更けるまでは友達の家で「リング」を見てテンションを高めます。
そして出発、結局お化けは見られませんでした。
帰り道はまさかの大雨。
学校の部室に侵入して雨宿りがてら夜を明かしました。
土砂降りの中、自転車をこいだことが印象に残っています。
⑤卒論の息抜き(大学4年)
まったく進んでいなかった卒論。
しかし、その日は何故かスイッチが入って一気に進めることができました。
夜は更けていたけど、ここでやめるのはもったいない。
やれる限り進めて、作業が終わった後に夜の街を徘徊しました。
その時は、幼い頃に通っていた駄菓子屋さんまで行って自販機でコーヒーを購入。
コーヒー片手に歩く僕は凱旋気分でした。
⑥天神原、夜明け前(フリーター期)
僕は友達が少ないけど0ではありません。
ただ、数少ない友達もうだつが上がらないというか、いつも何か不安や不満を抱えているような人たちでした。
そんなメンバーで地元にある小高い丘「天神原」に星を見に行きました。
生暖かいアスファルトに寝転がって、ぼんやりと星を見ながら雑談。
肉眼で天の川が見えたのを覚えています。
気付けば空が白んで朝になっていました。
⑦深夜までやってる古本屋さんに向かう(ニート期)
なんだか自分だけ世界に取り残されて、何も成長できてない気がする。
そんなモヤモヤ感に突き動かされて、原付で深夜まで営業している古本屋に向かっていました。
普段は通らない川沿いの道や線路横、住宅街や田んぼしかない道を走りに走って古本屋に向かう。
この道のりがとにかく楽しくて、これぞTHE・深夜徘徊という感じです。
途中のコンビニでコーヒーを買って公園で飲んだり、街灯の無い田んぼ道でエンジンを切って星を眺めたり。
⑧川沿いの桜(フリーター期)
お気に入りの川沿いの道。
川幅は広いけど流れは緩やかで昼間はカモや猫がいます。
そして、夜は月が水面に反射してキラキラと光っています。
春になり暖かくなってきたので歩きに行くと、満開の桜が提灯にライトアップされていました。
せっかくライトアップされているのに人は0。
少し気の毒になりつつも、桜を独占させてもらいました。
後で調べてみると、提灯は21時に消えるようでした。
⑨工場夜景、銀河鉄道っぽい夜(フリーター期)
深夜徘徊とは少し違うけど夜にマラソンをしたりもします。
川沿いのランニングコースを走っていると、川にかかる橋を電車が通過していきます。
周りが暗いので光っているのは車窓の明かりだけ。
それを見た時、銀河鉄道ってこういう感じかなと思ったり。
それと、線路沿いにある工場の夜景がFF7のミッドガルに酷似してるんですよ。
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