町外れにある小高い丘。
天気が良かったので、コーヒーを飲むために天神原に行ってきました。
ノマドワーカーがスタバに行くように、
ヤンキーがドンキに行くように、
何かあると、「いったん天神原に行きましょう!」ってなるのが僕です。
天神原公園に向かう

今回は右側のルートから車で登っていきました。
地図上の数字は写真を撮影した場所です。
左側ルートの記事はこちら↓
①

入り口。
天神原の正規ルートと言ったらこの道を指します。
道は広く、車で上までいけます。
②

途中にあるお墓の駐車場。
星が綺麗に見えるので、ここに寝転がって夜を明かすこともあります。


僕は昼間より、夜にここに来ることが多いかもしれません。
詳細とソースは分からないけど、天神原にはお化けが出るという噂があります。
単なる噂でしかないとは思いますが…。
③

ランドマークである、給水タンクが見えます。
真っすぐな1本の杉の木が寂しげな雰囲気を出していますね。

伸び放題になった草。
左側はたぶん茶畑です。
お茶の葉は放っておくと、かなり大きくなります。
この茶畑も僕の身長より高いです。
天神原公園
④

公園に到着。
駐車場は基本ガラガラです。
でも、夜中に急に人が来ることがあります。

公園に遊具は一切なく、開かれた丘になっています。
春はお花見客が多く、
夏は花火大会の穴場スポットとして、
秋は星や月を見るのに適していて、
冬は初日の出を見に来る人がいます。

手前にあるのはトイレです。
桜はまだそんなに咲いてません。

屋根とベンチ。
柱を見た感じ、かなり丁寧に手入れされています。
でもここで休んでいる人は、ほとんど見たことありません。
風よけがあれば、もっと快適になると思います。

夕焼けと丘。
奥にいくと一転、鬱蒼とした森になります。
何もないので奥に行く人はいません。
けど、暗くなるまでにはまだ時間があります。
今回は少しだけ、奥に行ってみましょう。
トマソン(無用門)にセンチになる
⑤


誰も通らなくなった道に残る門。
ひび割れた階段を見下ろす姿に、寂しげな孤独を感じます。
人通りがあった頃は、きっと敷地を分けるために開閉していました。
今は、ただそこにあるためにあります。

人が来ない森に立つ門。
役目を終えてサビがついたことを、
この街の何人が知っているのでしょうか。
誰の為でもなく、今はただそこにあるだけです。
トマソンとは、建物などに付属しているにも関わらず、非実用的でアートのように存在している物を指します。
元々は役目を持っていたけど、建物の改修などで無用の長物になってしまうこともあれば、
最初から作った意図が分からない物もあります。
この写真の門もまさにそれですね(無用門というそうです)。
周囲に壁や柵があるわけではないので、門としてはまったく役に立っていません。
僕が初めて天神原に登った小学校低学年の頃から、すでにこうなっていた気がします。
それとも、ロープと有刺鉄線で囲ってあったか…?
記憶は曖昧です。
だから、僕にとってこの門は何の意味もなくただそこにありました。
石が転がっているように、草が風に揺れるように、そこにあるだけです。
役目を失った人工物は、長い年月をかけて自然に取り込まれて、
まるで、最初からそこにあったかのように風景に溶け込みます。
天神原の白タンク
⑥

タンクの上から。
もしかしたら、登ってはいけないのかもしれません。
人に怒られたり、怪我をしたり、警察が来ても自己責任です。
リスクがあるし危ないので真似はしないで下さい。


天神原は小学校の校歌にも出てきます。
僕は幼い頃、この景色を眺めながら、
「いつかこの街を出て、どこまでも遠くに行って、色んな景色を眺めるんだ」
と思っていました。
で、未だにこの景色を見てるわけですが…。
あの頃の僕がいたら、
「お前、まだそこにいるんかいwww」と小突いてくるでしょう。
いつでも行ける、いくらでも機会はある、と思っていたけど、
時間はそんなに無いような気がしました。
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