僕は正社員を辞めてからしばらく、
アルバイトとニートを往復している時期がありました。
その時にやっていたのが工場派遣のアルバイト。
先に結論を言っておくと、
工場派遣は稼げるけどずっと続けるものではなく、
あくまで稼いだお金で次のステップに進むためのつなぎだと割り切った方がいい
ということです。
追記(2020.08.11)
webメディア「派遣会社カタログ」様に記事を寄稿しました。
より詳細な工場派遣での体験、工場派遣が人生逆転に繋がる理由を赤裸々に明かしているので本記事と併せて読んでいただければ幸いです。
目次
工場派遣時代のことをブログに書く
工場派遣には様々な噂が飛び交っています。
定時に終われるし気楽だからオススメ、
という声もあれば、
体力に自信が無ければ無理、きつすぎる、
という声もあります。
大変さは場所によるとしか言えませんが、
基本的に男が配属されるのは力仕事や体力が必要な現場が多いです。
「軽作業」って言葉は信用できないので、
面接時に工場を見学した時にどんな仕事をしているかよく見た方がいいです。
・工場派遣では基本的に力仕事を任される
・軽作業という売り文句は真に受けてはいけない
・面接時に工場を見学させてもらえるので、業務内容をよく観察すること
工場派遣の面接と服装
工場派遣の面接は楽勝です。
面接と聞くだけで構えてしまう気持ちも分かりますが、
僕が行った工場は派遣会社のスタッフさん同伴での面接でした。
服装はもちろん自由、質問は適当に答えても大丈夫な雰囲気でした。
志望動機は「お金が稼ぎたいので」くらいでも全然OK。
おそらく工場は万年人手不足なので、
最低限の挨拶と返事ができる人はほとんど採用しているのでしょう。
では面接では何を見られていたのか。
おそらく目視チェックであからさまにヤバい、ヤバそうな人でないかを確認してたんだと思います。
・面接で気負うことはない
・挨拶と返事だけはする
・服装は自由なところが多い
工場派遣の初日はしんどい
工場の初日はしんどいです。
出勤して荷物をロッカーに入れて着替えたら、
現場に行って朝礼を行います。
朝礼では、
・ラジオ体操
・本日の業務内容確認
・過去に起こった問題や事故への注意喚起
・辞める人、入った人の超簡単な紹介
があります。
ここで一番重要なのは「ラジオ体操」です。
力仕事はしっかり体操をしておかないと腰や肩を痛める可能性があります。
体操をしっかりやったかどうかで身体の疲れ方が違ってきます。
僕はこの事実に早々から気づくことができたので、
いつもラジオ体操が始まる前から一人でストレッチを行っていました。
「お前、滅茶苦茶やる気あるなーwww」と他の人に笑われていましたが、
気にせず黙々とストレッチをしていました。
特にバイト初日は、
慣れない環境、仕事、人間関係でかなり疲れます。
人間関係と言ってもコミュニケーションというよりは、
作業内容を教わって返事をしているだけでしたが。
「バイトで入る人は返事すらしない人が多いから、渡辺君が普通の人でよかった」
と言われました。
工場派遣で力仕事の現場に配属された場合は、
靴にも注意した方がいいです。
僕が勤めていた工場では長靴が支給されましたが、
そのままで仕事をしていると、足が滅茶苦茶痛くなります。
指には豆ができて、歩く度に土踏まずに電気が流れたような痛みが走ります。
あまりにも足が痛かったので、他の人に聞いてみると「そのうち慣れる」とのこと。
ただ、多くの人は自前でインソールを用意して使っていました。
僕も大急ぎでホームセンターに向かい、インソールを購入。
ウソみたいに症状が緩和されたのでこれは必須かもしれません。
・業務開始前に入念にストレッチを行った方がいい
・立ち仕事は足にくるので靴にインソールを入れた方がいい
工場派遣のバックレ率は異常
工場仕事に慣れている人ならともかく、
長いこと引きこもっていた、力仕事は初めて、
という人は最初の2週間くらいは身体が悲鳴を上げ続けると思います。
実際、僕と同じタイミングで入った人たちは全員2週間以内に辞めていきました。
それも大半が何も言わずにバックレて音信不通になるという悪質なもの。
午前中は出勤していたのに午後から行方不明になる人もいました。
驚くべきことに、社員さんたちはバイトがバックレてもあまり騒がないし怒りもしません。
「あーやっぱ逃げたかwあの人しんどそうだったもんなw」ってくらいで談笑しています。
工場仕事ではバイトだけでなく、
社員にも突然サボるような人がいました。
朝の時点で出勤しておらず、連絡がいくと「今日は休みます」と言う感じ。
その人は普段から遅刻も多くて仕事もあまりできないようです。
それでも周りの人は「あいつはああいう奴だから」という感じであまり怒りません。
・最初の2週間くらいはバックレたくなるくらいキツイ
・入ってすぐに辞める人は滅茶苦茶多い
工場派遣はきついけど時給がいい
工場派遣は時給がいいです。
僕が派遣された工場は繁忙期だったこともあり、時給1,600円もらえました。
時給1,600円×8時間労働=日給12,800円
12,800円×22日出勤=281,600円
月収28万1600円!
巷で配られているバイト情報誌で豪語している額とそう変わりません。
これだけ貰えるなら多少きつい仕事でも頑張れます。
仕事に入る前に社員の方から、
「他の社員から時給いくらもらってるか聞かれるかもしれないけど、絶対に本当のことを言わないで欲しい」
と釘を刺されました。
実際に働き始めると本当に時給を聞いてくる人がいたので、「時給1000円です」と答えていました。
僕の場合は夜勤にも入っていたので、夜勤の時は時給2000円くらい貰っていたと思います。
工場派遣が稼げるというのは、あながちウソではありません。
・工場派遣なら月収30万円も狙える
・社員に聞かれても本当の時給を教えてはいけない
・稼げるだけあって仕事はそれなりにきつい
工場派遣の人間関係、引きこもりにできる?
工場派遣には様々な人が集まります。
ヤンキーや怖い人が多い、
というのは僕が抱いていた当初のイメージでしたが、
僕が入った工場はまったくそんなことありませんでした。
もちろん、元ヤンっぽい人や怖い人がいないわけではありませんが、
どちらかと言うとアニメやゲーム好きな人、静かな人の方が多かったです。
そして、派遣アルバイトに来る人はどんな人か。
・定年退職したおじさん(陽気な人が多い)
・資格勉強や公務員浪人している人(真面目な人が多い)
・なくなんとなくバイト生活をしている人(静かな人が多い)
・自営業や本職が別にあって副業として来ている人(真面目な人が多い)
こんな感じで色んな人が来ます。
なんとなくアルバイトに来た人はすぐに辞めることが多いように感じました。
そして、工場仕事の人間関係はかなり緩いです。
男子校のようなノリで陽気に仕事をする人もいれば、
黙々と仕事をこなす人もいます。
喋らないからと言って何かされたり浮いたりすることはほぼないです。
ただいじめられるというよりは、いじられる人はいました。
当人がそれをどう感じていたのかは分かりませんが。
それから、社員さんは派遣バイトの人にはかなり優しくて甘いです。
というのも、バイトで来る人はちょっと厳しくしたり怒られるとすぐに辞めてしまうからだそうです。
そしてバイトがすぐ辞めてしまうもう一つの理由は、
人間関係よりも力仕事に耐え切れない場合が多いからです。
ただでさえ苦しい仕事をしているのに、怒られたりすればなおさらすぐに辞めてしまいます。
ここだけの話、社員連中が集まって「バイトには厳しくしないように」と話しているのを見かけたことがあります。
・工場には色んな人がいる(オラついた人ばかりではない)
・人間関係は緩い(いじめはほぼない?)
・バイトスタッフには優しい(厳しくするとすぐに辞めてしまうから)
工場派遣を辞めたい
緩く甘やかされながら、伸び伸びと工場派遣生活を送っていた僕ですが、
ずっとここにいようとは最初から思っていませんでした。
陽気で優しい人たちが多くて、高時給で稼げる。
それだけでもかなりホワイトだったと思いますが、
この仕事を定年まで続けていくことは無理だと確信したからです。
・毎日同じ仕事の繰り返し
・達成感や充実感はない
・慢性的な肩こりや腰痛に悩まされるようになる
・夜勤をしていると段々身体がやつれていくのが分かる
正直、このまま年をとっていくのは嫌でした。
ワガママかもしれませんがこの生活は耐えられませんでした。
味気ない単調な仕事をずっと続けるには、
その先に何か別の目標や変化が待っていなければ精神が持ちません。
それは資格や公務員試験だったり、
旅に出たり、何かを始めるための資金集めだったり。
工場派遣の仕事は、あくまで次のステップに進むためのつなぎ。
そのように考えられる人にオススメできる仕事だと思いました。
・工場派遣でずっと生活していくのは苦しい(精神的に)
・別の目標や夢のための資金集めと割り切れるならオススメできる
工場派遣まとめ
工場派遣の仕事を辞めた僕は、
その時に稼いだお金を軍資金にして、
アフィリエイトを始めました。
その後どうなったのかはプロフィールで詳しく説明していますが、
見ての通り、現在はブログを書いてなんとかなっています。
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