静岡と言えばお茶が有名です。
特に地平線まで広がる茶畑の風景は圧巻。
世界でも屈指の絶景ではないかと勝手に思っています。
しかし、地元民の多くは驚くほどその景色に何も感じていません。
かくいう僕も改めて考えると凄まじい景色だなぁと思うくらいで、
毎度毎度お茶畑に興奮しているわけではありません。
そこで今回は「静岡の茶畑って実際どんなもんなの?」というコンセプトで、
地元民しか知らないような道を走って写真を撮ってきました。
あとなぜ静岡でお茶が盛んなのかも説明します。
日本一の茶畑
静岡の山にはとにかく茶畑があります。
「こんな高い場所に!?」
「こんな奥まったところに!?」
そんな感じでどこにでも茶畑が作られているのです。
山にあるほとんどの農道は茶畑に続いています。
山道をドライブしていると大体こんな風景になります。
山だけど木が少なくて丘みたいになってるので、なんとなくホビット庄っぽい雰囲気を味わえます。
どこまでも続く茶畑。
写真ではその迫力がまったく伝わらないのが歯がゆいです。
茶畑には車で通れるくらいの道がたくさんありますが、
下手に迷い込むと本気で迷子になるので要注意です。
「静岡 山 茶 文字」と言えば粟ヶ岳
「茶って書かれてるあの山」
そう言えば、静岡県中部に住む人の多くはピンと来ます。
しかし、山の名前まで知っている人はあまりいません。
その山の名前は「粟ヶ岳」。
掛川市にあって標高は532m。
徒歩でも車でも山頂に行くことができます。
粟ヶ岳に「茶」の字が書かれていることを知っている人は大勢いますが、
登山口までの行き方、綺麗に写真が撮れる場所を知っている人はほとんどいません。
おそらく一番の絶景ポイントを知っているのは、粟ヶ岳付近で茶畑を所有している農家の方でしょう。
静岡県と言えばお茶が有名なのはなぜ?
・お茶の育成に必要な条件を満たしていたから(土地の適正)
・明治時代に国際貿易港として清水港が栄えたから(輸出目的)
・明治維新で無職になった武士が大勢いたから(豊富な労働力)
小学校の授業で習った大雑把な知識ですが、この3つの条件が揃ったことで静岡はお茶大国に成長したそうです。
タイトルで煽るように書いた「フリーターの増加」とは、「職を失った武士たち」のこと。
明治維新で徳川家は一大名になりましたが、その後の版籍奉還によって多くの武士が無職になったそうです。
これが討幕派の武士であればそのまま新政府に仕えることもできたかもしれませんが、
徳川の武士たちはそう簡単に割り切れなかったのでしょう。
彼らは当時ほぼ未開拓だった牧之原台地を開拓して大茶園を築きます。
静岡でも屈指の広さを誇る茶畑で有名な牧之原台地ですが、
その名の通り、山というよりは巨大な台地になっています。
実際にこちらの画像をご覧ください↓
奥に見える山が牧之原台地ですが、めちゃくちゃ平たくないですか?
この台地と森を開墾するのは並大抵のことではありません。
無職集団めっちゃ暇かよwww
と安易にいじるのもはばかられます。
雑な図解ですみません。
写真では小さすぎて分かりにくい方のために説明するとこんな感じです。
普通の山は「まんが日本昔ばなし」に出てくる山のように凸凹していますが、
牧之原台地は足並み揃えて均等な高さになっています。
土地の適正としては、
・日当たり
・風通し
・水はけの良さ
・適度な寒暖差
・適度な降雨量
・霜を防ぐ河川の有無
こういった要素を全て満たしていたのが大きかったようです。
まとめ
「牧之原台地の茶畑の風景って実は物凄い絶景なんじゃないか?」
牧之原をドライブした時に、ふとそんなことを思ったので記事にしました。
住んでいると当たり前になっていますが、これだけの茶園は他所では見たことがないので、
こんな写真でも少しは楽しんでもらえたのではないでしょうか。
絶景ポイントや眺めのいい公園は雑誌や観光サイトに載っているかもしれませんが、
それらを凌ぐような場所は数多く存在していると思います。
アクセスの悪さであったり、人が通らな過ぎて農家の人だけしか場所を知らなかったり、
いつかそんな景色も記事にしたいです。
おはようございます。
静岡はやはり景色がいいですね。
空気がきれいでのどかなところに住んでいたら、
幸せになりそうな気がしてきます。
もっともっと美しい景色を観たいと思います。
また訪問させていただきます。
takafumiさん、コメントありがとうございます!
住んでいるとかえって分からなくなりますね。
こうして意見をもらえて嬉しいです!