二人でいる時は会話が弾むけど、人数が増えると余ってしまうって人は結構多いと思います。
かくいう僕もその一人で、四人でいるのに三人の会話が弾んで僕だけそこに混じれないみたいな地獄を味わったこともあるのです。
この原因を努力が足りない、コミュ障で一蹴するのはあまりに虚しいので、
今回は過去の体験を元に対策を考えてみました。
モンハンの世界ですら余ってしまった
教室や職場に居場所がなくてもネット上では人気者、友達がたくさんいるという人は少なくありませんが、
僕の場合はオンラインゲームの世界でも余ってしまったという苦い経験があります。
数年前、僕は人気ゲーム「モンスターハンターオンライン」を始めました。
そこで上級者の友達に誘われて協力プレイをすることになったのですが、その目的は効率的な狩場を延々と周回すること。
「お前は何もしなくていいから、死なないように気をつけて」
それだけ言われて右も左も分からないうちに始まった協力プレイという名の作業。
僕は装備も貧弱だしゲームにも慣れていなかったので、やれることは特にありません。
何もしないうちにあっという間にモンスターの討伐が完了して、すぐに同じクエストに取り掛かります。
たまに攻撃に参加したり、モンスターの攻撃を受けてやられようものなら、
ボイスチャットで舌打ちが聞こえ「勝手なことすんな馬鹿」と罵られる始末。
気まずくなって雑談に交じることもできず、黙々とクエストを周回するだけの時間が過ぎました。
ゲームを終えてみると、ランクは上がっているし貴重な素材もたくさん手に入りました。
しかし、僕が感じたのは圧倒的な疎外感でした。
その時間が楽しくなかったことは言うまでもありません。
役割分担することで自分の必要性、存在意義を作るべし
最初にこんな経験があったこともあり、モンハンオンラインはすぐに辞めてしまいました。
この時、なぜ僕は協力プレイに馴染めなかったのか。
それは僕にゲーム内での役割が与えられていなかったことが考えられます。
強力なモンスターを倒すのは上級プレイヤーの友達で、
その戦闘は完全にルーティン化して作業になっています。
だから、そのグループにいまさら僕が入る意味と必要性はまったくありません。
つまり、そこには僕がいなくてもよかったんです。
これはゲームの世界だけに限らず、現実世界においても往々にして起こりうること。
グループでの会話や複数人で遊ぶ時に、自分の役割やポジションを見いだせなかった人は疎外感を味わうことになります。
自分の役割がない=存在意義がないということなので、そこにいる意味はまったく無し。
グループ側が気を遣って「そんなことないよ」と言っても、
まず自分が楽しくないし退屈で気まずいだけになってしまうのです。
まとめ
ここまでの流れをまとめると、以下のことが言えます。
・複数人になると余ってしまう人は役割を見つけた方がいい
・それができないと疎外感を感じるし、周りの人も扱いに困る(必要はないけど邪険にも出来ないから)
・元からあるグループはすでに役割分担が完了しているので、来た人に役割を与える、受け入れる努力が必要
・役割を見いだせない、役割を与えてくれないグループには縁が無かったと思って離れた方がいい
自分のポジションや役割を意識してグループに溶け込もうとする姿勢は大切ですが、
それ以上に大切なのは、受け入れる側が相手に役割を与えることではないかなーと思います。
仲良くする時だけでなく、何かを教えたり一緒に仕事をする場合でも同じで、
あえて余白を残しておくような配慮があれば、その余白に注力することがその人にとっての役割(=存在意義)になります。
僕がモンハンオンラインを始めた時。
これが一番効率がいいからと言われ、何の役割も与えられずにおんぶに抱っこ状態で強くされましたが、
そこには何の達成感もやりがいも楽しさもなく、当然強くなった気もしませんでした。
大人数やコミュニティに加わる時には漫然とお客さん気分で入るのではなく、
そこに自分だけのポジションを築く意識を持った方がいいです。
そして、大人数の中であぶれている人や、馴染めていない人がいたら、
利己的な同情にならないよう、目立たない形でそっと手助けができる人でありたいです。
※利己的な同情とは「私、グループに馴染めないパッとしない人にも優しくできますよ」という周囲へのアピール意図がある、上から目線の大袈裟な気遣いのことです。
こんにちは。
ゲームからでも学べることがあるのですね。
ネットゲームも現実の社会も人間と関わる以上、良くも悪くも感情が生まれので
長く続けるには工夫が必要だと思いました。ありがとうございます。
takafumiさん、コメントありがとうございます!
オンラインはそれゆえの面白さと息苦しさが同居しています。
たまに生身の人間がいないオフラインゲームを無性にやりたくなるのはそのせいだと思います。