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夢を追う人を笑う手取り14万円会社員

「金がすべてじゃない!ほとんどだ!」

印象に残っている、いつかどこかで見たアニメキャラクターのセリフ。

たしか西尾維新さん原作の「物語シリーズ」だったと思います。

アニメ世界の可愛らしい声で唐突に突きつけられた現実。

撫でてた犬にいきなり噛みつかれたような心境で、その後の内容がほとんど頭に入ってこなかったことを覚えています。

この記事の内容

・夢は追いかけ続けていい

・やりたいこと×稼げることは自動では結びつかない

・↑が無理なら切り離して考えた方がいい

夢を追うのに年齢制限はない

夢を追う、なんて言うと現実が見えていないような痛々しい人に思えますが、

僕は年齢に関わらず夢を追いかけた方がいいと思っています。

(夢なんて言うとキラキラし過ぎて恥ずかしい人は、目標とでも言い換えましょう)

 

一昔前までは「夢を追う=リスク」というイメージがありました。

好きなことだけやってゆくゆくはそれで食べていけるようになりたい。

もしくはお金がどうこうではなくて、好きなことに打ち込むこと自体が目的だという人もいるでしょう。

どちらにせよ、生きるためにはお金を稼がなければいけないので、

極貧生活でやりたいことを追求し続ける生活はどこかで区切りをつけた方がいい、という常識があったのです。

 

僕はこの常識に懐疑的で、そもそもの考え方がおかしいんじゃないかと思ってました。

「すぱっとやめて普通に働き出しました」とか痛々しくて。

それって結局、お金稼ぎがしたかっただけなんですよね。

好きなことをやめる必要はまったくないし、頻度が落ちても働きながら続ければいいだけの話です。

好きでやってることなのに稼げないから辞めるって考え方がまるで理解できません。

 

そんな人は「好きなことの追求」と「お金稼ぎ」がごっちゃになっているのではないかと思いました。

自分の好きなこととお金を稼ぐことの橋渡しが上手くできないからそんなことになるのです。

例えば、ベタにバンドを取り上げましょう。

バンドの稼ぎで食べていける人は本当にごくごく一部です。

メジャーデビューしていてもアルバイトを続けている人はたくさんいるだろうし、アマチュアならなおさら。

それでいて、いい物を作ったからといって必ずしも売れるわけではないのがバンドマンの世界です。

 

いい音楽を作りたいのだったら、音楽を作ることを頑張った方がいいし、

音楽で食べていきたいのだったら、その音楽を売ることも頑張った方がいいし、

前者の努力だけで後者の目的地にたどり着こうとするからおかしなことになるのです。

「好きなことの追求」と「お金稼ぎ」の2つを目標に掲げているのに、一方の努力しかしないから結果が出ないのです。

「いい年だからもう辞めます」みたいなトンチンカンなことを恥ずかしげもなく言えるのです。

 

youtubeには「好きなことで生きていく」なんてキャッチフレーズがありますが、

あの人たちが本当にただ好きなことをしているだけのはずがありません。

好きなことを上手にマネタイズ(収益化)しているから稼げているのです。

ターゲットを定めて、ブランディングを意識して、ゴリゴリのマーケティング、バリバリにビジネスの世界です。

 

もちろん、ごく一部の天才や先行者利益を取ったパイオニアは「好きなことをしてたら稼げました」みたいに言えますが、それはどの世界も同じ。

後発組で1ミリでもお金稼ぎが目的に入っているのなら、好きなことの追求に加えてマーケティング(物を売る工夫)を学び実践していくことも必要な努力になるのです。

それができないなら(やりたくないなら)働きながら好きなことをすればいいし、

極貧生活を強いられたとしても、好きなことを追求することが目的なら幸せじゃないかと思うのです。

そして、僕個人の意見としては好きなことはお金と切り離して考えた方がいい気がします。

お金は大切だしほとんどなんですけどね…。

夢を追うのは孤独

我慢しない時代になってきているように感じます。

行きたくもない飲み会でも参加する。

合わない人とも仲良くする。

労働条件が最悪でもそこに務め続ける。

年を取って余裕ができたらやりたいことをやろう。

子育てが落ち着いたら、定年したら取り組もう。

それまでは全てを我慢して頑張り続けよう。

そんな「我慢」の考え方が壊れてきているように感じます。

 

我慢しないという考え方は今まで当たり前とされていたこと、これが普通と考えられたことを見直すキッカケになります。

例えば、男女の結婚離れにも少なからず「我慢したくない」という考え方が影響しているのではないでしょうか。

統計上の「生涯未婚率」とは、「調査年に50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合」を指す。この数字が、1990年の調査以降、急増傾向にある。2015年の国勢調査では50歳男性の23.4%、50歳女性の14.1%に一度も結婚歴がなかった。なお、90年には、男性5.6%、女性4.3%と、差はほとんどなかった。

「生涯未婚率」男性が圧倒的に高いワケ(読売新聞)

1990年に5%くらいだった男性の結婚歴は2015年には20%超、女性も14%。

いまいちピンと来ませんが、これってえげつない数字だと思います。

価値観の多様化はもちろんあるのだろうけど、その原因の最たるはシンプルに「お金がない」だと思います。

厳密にいえば結婚することは可能だけど、生活がカツカツになって贅沢なんてもってのほか。

やりたいことや買いたいものを「我慢」する生活になるから、それが耐えられないのです。

「結婚しても余裕」ってくらいに皆がお金持ちになれば未婚率なんてすぐに下がると思います。

 

僕が工場派遣をしていた頃、正社員で結婚していた人がいたのですが、

通帳を奥さんに握られて月のお小遣いが1万5千円しかなかったそうです。

彼はもっと稼げるところに転職することも考えたけど、家庭を考えると腰が重くなるのだそうです。

というか、今より稼げるようになる保証もないし、変えたところでたかが知れているのでリスクを冒そうと思えないのだとか。

その人は結婚により、現環境で我慢しながら頑張り続けることを強いられてしまったのです。

 

好きなこと、やりたいことを追求したいと思っている人にとって、

カツカツになってしまうことが目に見えている状態で結婚するのはリスクとしか思えないでしょう。

フットワークを軽くして何にでも挑戦できる状態を維持するためには孤独である必要があるのです。

夢を追うのは辛い

ネット上でホリエモンさんが「手取り14万は日本が終わってるんじゃなくてお前が終わってるんだよ」と言って話題になりましたが、

その発言の意図は、お金を稼ぐ方法はいくらでもあるのに雇われの労働者生活を続けながら文句を言っている状態への指摘でした。

厳しい言い方ですがこれはアドバイスにもなっていると思います。

 

現代は「会社の給料だけじゃ無理だから副業して下さい」と国が推進してるくらいなんだから、

会社の給料が安いと文句を言うのは周回遅れの意見なんですね。

稼ぎたい人は勝手に稼ぐし、雇われている人はずっと薄給。

なんだか危機感を煽られる時代になったなーと感じますが、これって夢を追いかけてる人にとっては朗報だと思います。

なぜなら、従来当たり前だった「時間を切り売りする働き方」以外の方法でお金を稼ぐことができるからです。

 

少ない労力や時間でお金を稼いで、余暇時間を充実させる。

その手段が多すぎて何をやればいいか分からなくなるかもしれませんが、

僕の場合はyoutubeやせどりではなくブログを選びました。

twitterにはたまに「おすすめの副業は何ですか?」、「何が一番稼ぎやすいですか?」という質問が来ますが、

その答えは個々で変わるので、自分であれこれやってみて合いそうなやり方を見つけるしかありません。

 

例えば、無料のはてなブログを開設して商品紹介ができるアフィリエイトサービスに登録すれば、その日のうちに収益化の準備が整います。

もしもアフィリエイト

 

読書が好きなら本の感想や書評を書いて商品を貼り付けるだけでも収益が発生するでしょう。

商品リンクの例↓

ブログが合わなければ動画配信をやってみればいいし、

動画配信が無理ならせどりをやってみればいいのです。

個人で稼いでお金と時間をは本当にやりたいことに投じる。

これが本当の意味での「好きなことで生きていく」だと思います。

夢を追う人の末路

夢を追う人の末路。

そんな風に言うとどうしても悲惨なイメージしか浮かびません。

20代30代と走り続けるも夢破れて就職を決意、が就職先が見つからず。

40を過ぎてアルバイトをしながら四畳半のアパートで暮らしている。

みたいな感じですね。

 

ただ、これからの時代は自分の力で考えて行動を起こせるような人でないと、大きく稼ぐことは難しくなっていくんじゃないかと思います。

同時に、就職先が見つからなかったからといって残りの選択肢がアルバイトだけになるはずがないので、

「就職はあくまで選択肢の一つ、稼ぎ方はいくらでもあるから失敗なんて気にすんなよ」って時代になると思います。

↑に挙げたツイートで「実力主義の世界」なんて言われると、正直やっていける自信がなくて怖いと思いますが、

会社員という今まで王道だったレールにもガタが来ているので、安定したルートなんてどこにもないんですよね。

夢を追う人が痛いとかダサいと言われなくなり、夢を追わない人は手取り14万で使い殺されてしまうような時代。

今から会社員になって…みたいなルートは僕には考えられないので、そんな時代になればいいなーと思います。

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