現実でもネットでもうざがられる自慢話。
その線引きは曖昧ですが読み手は相手の虚栄心や自己顕示欲を敏感に感じ取ります。
自慢と受け取られてしまう、自慢に見えてしまうという裏側には、やはり「自慢したい」という気持ちが少なからずあるからでしょう。
そんなわけで、今回は自慢話ばかりしているダサいブログやSNSを片っ端からネタにしていく、
わけではなく、ライティングに関するお話です。
・自慢話ブログが量産される理由
・ライティングから「自慢」を消す工夫
この2点について書きます。
目次
ブログが自慢話っぽくなってしまうのは仕方ないこと
プロフィール欄は月収実績で埋め尽くされており、
上がっている写真はリゾートや海外の有名観光地を満喫する姿。
高級レストランに通い、高級ガジェットとブランド服を買い漁り、
高級ホテルに高級車で向かい、背景をぼかした感じの自撮りで誇らしげにドヤ顔。
それだけ稼いで裕福な生活ができているのは凄いことかもしれませんが、
それをひけらかしている姿には何とも言えない鬱陶しさがあります。
今でこそ、ここまでコテコテのゴージャス感をアピールしている人はあまり見かけなくなりましたが、
見せ方を変えつつ「輝いている自分」を押し出してくる人は大勢います。
例えばSNSでは名前の後ろに
@月収〇桁と付けたり、
@学生起業家と銘打っていたり、
@デジタルwebマーケティングコンサルタントみたいな、よく分からない肩書を持っていたり、
彼らはなぜこんなことをするのか。
実はそれには理由があって、ただ自慢することだけが目的ではありません。
手っ取り早く信頼を集めて自分の発言に説得力を持たせるために、収入実績や生活の様子を公開しているのです。
自慢して優越感に浸りたいわけではなく、自分にブランド性を持たせてビジネスに繋げることが本当の目的なのです。
「月収や年収を晒してマウンティング取るのはダサい」という意見もあるけれど、いくら稼いでるのか具体的な数字を出した方が読者にメリットある
具体的な数字があれば、その人のやってる事業から市場規模を読み取れて参入する価値があるか否かの判断基準になる
収益報告は、貴重な道しるべなんですよ
— クロネコ屋@ブログ×SNSマーケティング (@NINJAkusokuso) January 28, 2020
読者視点から見れば↑のようなメリットもありますね。
どこの誰かも分からない人が言ってることよりも、実績のある人の言葉に説得力があるように、
話の内容よりも、まず話を聞いてもらう状況を作るために実績や肩書を公開しているということです。
それをダサいうざいと思う人もいれば、かっこいい羨ましいと思う人も必ずいるので、
彼らは多少の野次は覚悟して知名度と影響力を増やすことに徹しているのだと思います。
自慢ブログをやめる
僕もブログを使った稼ぎ方を発信していくにあたって、こういった手法が必要なことを知りました。
しかし、それでも自分に酔ってるような文章やプロフィールを書くことに抵抗がありました。
単純にそれがダサいと思う気持ちもありましたが、僕が考える良い文章は自意識を極限まで抑えた文章だからです。
自意識は単純な自慢話だけでなく、些細な部分に脇汗のようにジワリと滲み出ます。
言い回し一つとっても、いちいち小難しい横文字や分かりにくい表現を使ったり、
自虐に見せながら結局は自分を持ち上げる話にしたり、
自分が無意識でも読み手には敏感にその空気が伝わります。
しかし、承認欲求は誰にでもあります。
どれだけ無いと思っても持っているものだから、油断していると文章の節々に勝手にそれが出てきます。
それは自分の技術や知識をひけらかすような文章となって表れたり、直接間接問わず自慢となって表れたり。
そうなってしまうのは仕方ないとして、自意識と戦った末にバランス調整された文章が良い文章だと思います。
自慢げに実績や肩書を並べることは、自分が何者かを手っ取り早く理解してもらうために必要なことかもしれませんが、
そのやり方以外でどうにかできないか、やるにしても極力自意識を抑え込んで謙虚に見せられないか、
ということは常に考え続けた方がいいと思います。
ブログで自慢話を避ける方法
ブログが単なる自慢話になってしまうのを避ける方法を3つ紹介します。
①時間を置いてから読み返す
どんな聖人君子でも心の奥には承認欲求がある(はず)です。
一見ないように見える人も承認欲求がないわけではなく、上手に抑え込んで謙虚に振る舞う努力をしているからだと思います。
そんな人を見習って、ブログ記事を書き上げたら時間を置いてからゆっくり読み返すことをオススメします。
書いている最中や直後には気づかなった自慢や痛々しい言い回しを排除すれば、文章のバランスが整います。
②失敗談を書く
自慢話と対になる話は失敗談。
何を話しても自分自慢に繋がってしまう人もいますが、
失敗談は基本的に笑い話として書けば大丈夫です。
悲劇の主人公を気取ってやたらと悲壮感が演出したり、
あまりにも生々しい悩みの告白になってしまうと読者は引いてしまいます。
③文章の終着点を決めて書く
無意識に自慢話をしてしまう人は、話の目的が「自分の自慢」になっているので、
せっかくの成功体験や立派な実績も、自分をよく見せるための材料になってしまいます。
成功するまでに行った工夫や辛かった点、具体的に何をしてきたか、
実績を出すまでにどれくらいかかったのか、再現性のある方法なのか、
そんな風に「情報を提供する」という意識を持って伝えたいこと(終着点)を決めておけば、
単なる自慢話でなく貴重な情報になるのではないでしょうか。
自分の場合
「過剰に自慢話を避けようとするのは逆に自意識過剰じゃないか?」
という声が聞こえてきそうですが、気にし過ぎてるくらいが僕にはちょうどいいです。
それくらいでないと、自分に酔った文章で自慢げに実績をひけらかしてしまいそうになるからです。
自分の過去記事を見直してみると、分かった風に語っていたり偉そうに自慢話をしている箇所がたくさん見つかります。
抑えているつもりでも滲み出ているんだから、その俗っぽさにうんざりします。
後出しでもいいから、やはり自分自身が厳しい検閲官でないといけません。
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