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「居場所がない」状況がもたらす成長と変化

職場や学校で「居場所がない」と感じる人が大勢いるようです。

そればかりか、僕の知り合いには家庭にすら居場所がないという人もいます。

家庭内のカーストが、嫁>娘>犬と来て、最下層に自分がいるのだそうです。

 

それくらいであれば話のネタにできますが、悩みを相談できる人がいない、無視されたり孤立しているといった、

精神的な負荷の大きい「居場所がない」は笑って済ませられる問題ではありません。

今回は、「居場所がない」ことについて考えてみました。

居場所がないことは寂しい、孤独…だが、

飼い猫は外に放り出されたら、野良猫に戻らなければいけません。

なぜなら、そうしなければ生きていけないから。

人もこれと同じです。

居場所がないという状態には、自分が変化することで対処していく必要があります。

 

それは今いる場所に馴染む努力なのか、

別の場所を探す行動力なのか、

そのままそこで生きていく勇気なのか、

 

さもなければ、野生に適応できなかった飼い猫が淘汰されるように、

「居場所がない」状況に適応できなかった心は死んでしまうのです。

 

ポジティブに考えるなら、居場所がない状態は成長のチャンスだと言えます(その状態に向き合えるなら)。

分かりやすい例を挙げれば、海外に行ったスポーツ選手は「居場所がない」問題にぶつかることが多いそうです。

そして面白いのはその状況を打破する方法が十人十色だということ。

圧倒的な実力で周囲を黙らせたり、

その土地の言葉を勉強してコミュニケーションで居場所を作ったり、

黙して淡々と自分の役目を果たしている内に受け入れられたり。

しかし、華々しく活躍している選手がいる一方で、どうしても海外生活に居場所を見出せなくて帰国する選手も大勢いるのでしょう。

 

海外デビューに失敗した有名人といえば、文豪の夏目漱石

漱石はイギリスに留学して現地で引きこもりになってしまったという苦い経験を持っています。

異国の地で精神を病んでしまった漱石を心配した下宿先の主人は、気晴らしに自転車に乗ることを彼に勧めますが、

漱石は主人の気遣いを「自転車責め」として、上手く自転車に乗れない自分を笑い者にしようとしてるのではないか?と疑う始末。

「漱石発狂」の噂は日本にまで届いて、留学は完全に失敗だったかに思われました。

しかし、漱石が日本に持ち帰ったのは強烈な孤独感、絶望感、挫折感から絞り出した「近代的自我」だったのです。

 

外国へ行った時よりも帰って来た時の方が、偶然ながらある力を得た事になるのです」(夏目漱石『私の個人主義』より)

 

居場所を見いだせないイギリスで精神の危機に直面しながら得た近代的自我を、漱石は「自己本位」という言葉で表しています。

ちなみに、近代的自我とは何なのか。

以下のサイトで分かりやすく解説されていました。

※ 改行や句読点など、一部引用者が手を加えました

社会のなかで生きる「わたし」は社会から独立した存在である。
それゆえに社会とは相容れず、みずからの理想を社会のなかで体現することもできない。
その「わたし」は、いったいどう生きていったらいいのだろうか、
ということを、日常生活のなかに描き出そうとするものだった。
そういうものが日本の近現代の文学であったと概観することもできるわけです。

日本文学における「近代的自我」って、わかりやすく言うとどういうこと?

居心地の良い場所は、自分を甘やかしてくれる場所とも言えます。

そこは安心感と肯定感が与えられて、無条件に自分を愛してくれるような場所。

そんな無限に甘えられてしまう環境が当たり前になってしまうと、人は成長しなくなります(する必要がないから)。

「獅子は我が子を千尋の谷に落とす」ということわざがあるように、

一度は親元を離れて一人暮らしをした方がいいという考え方があるように、

居心地のいい場所にずっといるのは、それはそれで、不幸なことなのかもしれません。

居場所がないと感じる心理と対処法

居場所がないことの辛さの最たるは、

自分が価値のない人間だというレッテルを貼られたような気がする

ことではないでしょうか。

だから「居場所がない」という事実を直視できない、受け入れられない、見て見ぬふりをするから余計に辛くなる。

そんなカラクリです。

 

僕も少なからず「居場所がない」という気持ちを味わってきた人間なので、一つ対処法を紹介します。

ゲーム感覚で3つのステップで「居場所がない」を攻略してみせましょう。

【ステップ①】居場所がないことを認める

何はともあれ、現環境に自分が馴染めていない or ハマっていない or 通用していないという事実を受け入れます。

【ステップ②】コマンドから次の行動を選ぶ

・何も変えずに居座り続ける(たたかう)

・その環境に馴染む努力をする(じゅもん・とくぎ)

・別の場所を探す(にげる)

【ステップ③】コマンドの結果を分析

「居場所がない」状態は解除されたのか、していないのか、悪化したのか、何も変わらないのか。

②の結果を見て、状況が改善されていないようだったら再び①に戻ります。

これで「居場所がない」状態を克服できるかは…分かりません。

この方法の狙いは「にげる」コマンドがあることに気づくことです。

自分がいる場所に馴染めていないと、その世界が全てのように錯覚してしまいがちです。

居場所がないなら離れればいいし、そもそも居場所なんて無理して作るものでもないし、居場所自体無くてもいいんじゃないか?

思考が勝手に進んで吹っ切れたような境地に至ります、たぶん。

 

締めとして、ディスカバリーチャンネルで人気を博している冒険家・エドスタフォードの言葉をお借りします。

火のそばで安楽に過ごすより、広い世界に飛び出し新たな可能性を見つけたい

ー エド・スタフォード

エド・スタフォードの名言、サバイバルの10の法則がカッコよすぎる

2019年3月17日

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