・するなと言われるとしたくなる
・コントロールされている感がもたらすストレスは大きい
・人混みを避けての散歩はいい息抜きになる
三浦半島に遊びに来る人が殺到して渋滞が起こったというニュースを見ました。
新型コロナウイルス感染拡大を防ごうと全国で外出自粛が呼び掛けられる中、三浦半島では晴天の19日、沿岸部を中心に渋滞が発生するなど混雑した。自治体による周知が行き届いていないことが浮き彫りになり、地元関係者らは「ゴールデンウイークに向け、より伝わる観光自粛を発信したい」と警戒感を強めるが、来訪を断るメッセージを観光地が発信することを不安視する向きもある。また、密閉・密集・密接の「3密」を避けて都心などから車で訪れた人からは、長期化する外出自粛の過ごし方に悩む切実な声も漏れた。
神奈川新聞(2020年04月20日)
どうしても外で遊びたい。
人が少なそうな場所ならいいだろう。
公園や海なら外だし大丈夫だろう。
渋滞を作っている人たちの胸中は大方そんなところでしょう。
外出自粛しない人には「カリギュラ効果」が働いている
不思議なもので「自粛なら無限に出来る!」と思っていた僕でも、いざ自粛生活を強いられると無性に外出したくなります。
やるなと言われると余計にやりたくなってしまうアレですね。
この現象には名前があって「カリギュラ効果」と言うそうです。
かりきゅ…かりぎゅら…?
こういうのは大体、発見者の名前がついているもの。
どこかの国の偉い学者・カリギュラさんが発見したんじゃないでしょうか。
ローマ帝国の皇帝カリグラをモデルにした1980年のアメリカ・イタリア合作映画『カリギュラ』が語源で、過激な内容のため、ボストンなどの一部地域で公開禁止になったことで、かえって世間の話題を惹いたことにちなむという。概ね日本固有の用語である。
wikipedia
全然違いました。
というか日本固有の用語なんですね。
最近の用語で、なおかつ軽いノリで命名されています。
効果のほどは確認するまでもなく、TV番組ではカリギュラ効果を使った演出がよくされています。
CM入る前にピー音が入って何を言ったか分からないようにしてるやつとか。
ピー音で隠されると気になってしまいCM後も番組を見るという寸法です。
(そのシーンが番組後半だったりするのは許さん)
もっと身近なエピソードとしては、僕が小学生の頃。
市営図書館の2階奥の本棚に『悪魔事典』という大型の本があって、背表紙に「貸出禁止」と書かれた赤いシールが貼ってあったんです。
そんな本を見たのは初めてだったので「貸出禁止にされるなんて何かヤバい理由があるに違いない」と凄く気になったんです。
貸出禁止なんて貼られてたら借りたくなる、というより読みたくなります。
開いてみるとなんてことない色んな国の悪魔が紹介されてるだけの普通の本だったんですけどね。
もっとこう悪魔を召喚する秘密の呪文とか、なぜか固まっていて開けないページがあるとか、お札が貼られていたとか、
「禁忌に触れてしまった…!」的な体験を当時は期待していました。
強制されている感が強い時のストレスは半端じゃない
さて、話を戻しましてコロナ自粛の件について。
繁華街で遊べなくなって公園や海などに人が殺到したり、コロナ疎開と称して地方に戻ってくる人が多いのは静岡でも実感しています。
県外ナンバーの車が明らかに増えているし、河原や公園には普段より人が多いです。
僕はここ数日は「FF7R」の実況動画を見ていたのですが、自粛を要請されるとかえって外に出たくなる人の気持ちが少しだけ分かります。
人のいないところ…人のいないところッ…! pic.twitter.com/SlikpkMUKF
— 渡辺(ブログ屋) (@QMUbsDOb8SJfMLI) April 9, 2020
公園や川沿いに人が多かったので、人のいないところを求めて山の中をさ迷い歩く日もありました。
人の来ない場所で焼き。
隣を見るとレインボーブリッジ。 pic.twitter.com/msXkBKXIeg— 渡辺(ブログ屋) (@QMUbsDOb8SJfMLI) April 16, 2020
河原でBBQ、天気予報は大雨だったので橋の下でやりました。
BBQなんて頻繁にはやっていません。
頻繁にはやらないばかりか、雨が降る日にやろうなんて普段なら絶対思いません。
こんなことするくらいには、したくてしょうがなくなるくらいには、僕も自粛生活に精神を削られていたようです。
マックとかドトールでの外作業が一切できなくなったので、そのストレスも大きいですね。
引きこもるのは得意だと思ってたけど、強制されてる、コントロールされてる感があると強いストレスになるということが分かりました。
人混みを避けての散歩は最強の息抜き
観光地や名のある公園でなければ、人がいなくて居心地のいい場所のストックは山ほどあります。
ぼっち、ゆえのフットワークの軽さとジャンクな場所でも問題ないという強み。
これが妻子持ちだったり、複数人の友達とだったりすれば、こんな場所に居つくのは無理です。
せいぜい散歩道として通り過ぎるくらいにしかならないでしょう。
それでは僕はこんなところで何をしているのか?
木陰で本読んだりしてます。
自転車を唸らせれば近所にだってこんな景色が広がってます。
改めて見ると春ってどこもかしこも花が咲くんですね。
色んな種類の花が咲いてチョウチョが飛んで賑やか。
ため池とか淀んだ小川を覗くと引くぐらいヒキガエルのオタマジャクシがいます。
地方の観光地や大きな公園ばかりが自然のある場所というわけではないし、皆が同じように考えればそこが人混みになります。
名もない場所でも(そこでゆっくりできなくても)、散歩するだけで心身の調子が大きく変わります。
カリギュラ効果にやられてる人は遊びに行きたい気持ちをグッとこらえて散歩でもしてみてはどうでしょうか。
インスタ映えする景色とか見つかるかもしれませんよ、知らんけど。
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