今回は静岡県袋井市にある低山を歩いてきました。
ルートは中峰山展望台⇒千鳥ヶ谷池⇒油山寺。
本来は可睡斎というお寺からスタートするつもりでしたが、混雑のため断念。
近くにある遠州七不思議の一つ「片葉の葦」がある妙日寺にも行ってきたので併せてお楽しみください。
【低山ウォーク】中峰山展望台⇒千鳥ヶ谷池⇒油山寺
↑袋井バイパスの北に位置する中峰山。
可睡斎~油山寺ハイキングコースの真ん中にあたります。
登山口を進むと墓地が現れました。
↑お墓までは車で来ることもでき、道は工事途中(通行止めは無し)。
↑少し進むと作りかけの高台が見えてきました。
眺めはそんなによくはないと思うのですが…。
中峰山展望台
↑5分ほど歩くと分かれ道。
右側が油山寺、左の階段が展望台です。
↑階段を登ると小さなお堂と立て看板。
お堂には山岳修行者の役行者(えんのぎょうしゃ)が祀られています。
↑展望台からの眺め。
木々に囲まれて開けてはいません。
千鳥ヶ谷池
↑分かれ道の右側を進んで千鳥ヶ谷池を目指します。
↑池が見えてきました。
ちなみに、千鳥ヶ谷池は「静岡県みずべ100選」に選ばれています。
↑池周りは遊歩道が整備されています。
冬場は虫がいないし道が開けているので歩きやすいです。
ブラックバスは…いそうっすね!
↑この木は折れているわけではありません。
傾きながら水につかっています。
↑千鳥ヶ谷池の名物である浮桟橋。
歩くとギシギシ揺れて楽しい…!
↑桟橋からの眺め。
油山寺
↑千鳥ヶ谷池を抜けると道路に出ました。
のどかな田園風景が広がります。
↑道路沿いに800mくらい歩くと油山寺に到着。
油山寺は701年に行基によって作られた真言宗のお寺。
山から油が噴き出ていたことが名前の由来だそうです。
↑749年、孝謙天皇が眼病の治癒祈願をしたところ全快したといういわれがあるので、眼病平癒のお寺として有名です。
↑また、この山の守護神が天狗の姿をした健脚の神様ということで、足腰の病にも霊験あらたか。
山道を真っすぐ進むと宝生殿の門が見えてきました。
↑綺麗に整備された宝生殿。
山内はかなり広いので、他の場所にも行ってみましょう。
↑「しだのいおり」という看板に沿って進むと、普通に険しい山道。
けっこう歩くうえに階段も多いので軽い気持ちで入るのは要注意です。
道なりに進んでいくと、弘法大師像の裏側に出ました。
↑メインの山道に降りて薬師本堂を目指します。
ここもまた階段ラッシュでなかなかハード。
↑薬師本堂に到着。
目を守護する本尊の薬師如来と、健足の神様である軍善坊大権現(ぐんぜんぼうだいごんげん)がまつられています。
↑山道の途中にあったのは、孝謙天皇が目を洗ったという「るりの滝」。
滝へと繋がるお堂の天井には大迫力の白龍が描かれています。
↑薬師本堂の近くに立つ三重塔。
1190年に源頼朝が寄進、解体修理を続けて現代にいたります。
こちらの像は油山寺の山門をくぐってすぐ左の階段を上ったところにある栄西禅師像。
帰るときに気づいて見ていきました。
遠州七不思議「片葉の葦(妙日寺)」
↑油山寺を南下してバイパスからさらに南に行くと妙日寺があります。
妙日寺は1332年に開山した日蓮宗のお寺。
境内は豪族・貫名氏の邸宅といわれています。
貫名重忠は源平合戦で平家側についていたため、敗戦後に安房国小湊(千葉県)に流されました。
流された地・小湊で重忠の子として生まれたのが日蓮です。
↑境内にある遠州七不思議の一つである「片葉の葦」。
「片葉の葦」は名前の通り、片側にしか葉がつかない葦のこと。
この不思議な現象は各地にあって、土地によって様々な伝説やいわれがあります。
妙日寺の専売特許というわけではないんですね。
さて、それでは妙日寺の「片葉の葦」にはどんないわれがあるのでしょうか。
少し見づらいかもしれませんが、写真に写っている葦の葉はほとんどが右側についていることが分かりますか。
写真で見て右側は東になります。
東は安房国小湊に流された貫名重忠がいる方角。
そう、葦は東国へと旅立った重忠を惜しんで東側に葉をつけているのです!
不思議!!!と思いたいところですが、現地に立ったことで分かったことが一つありました。
それは、西から吹く風が滅茶苦茶強かったということです(低山ウォークではなかった風です)。
静岡県(特に西部)は風が非常に強いことで有名。
北西から吹き付ける強風は「遠州のからっ風」と呼ばれています。
この風に吹かれまくることで、葦の葉が東側に流れてしまうのではないかと思いました。
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