10月1日から2日にかけて、1泊2日で長野県の上高地に行ってきました。
初日は諏訪市にある山下清の放浪美術館に行って、それ以外はほぼ移動。
松本に入る頃にはすっかり日が暮れていたので、マイカー規制ギリギリの沢渡で1泊。
2日目は早朝からバスで上高地に向かい、大自然の中を歩き通しました。
上高地の観光スポット・おすすめルート・3時間コース
僕が上高地で歩いたコースは↑地図の通りです。
大正池前のバス停で降りて、番号の順にポイントを回っていきました。
たぶんこれが一番オーソドックスな上高地初心者におすすめのルートになっていると思います。
大正池から徳澤まで行ってバス停まで戻ると5~6時間(距離にして17~20km)。
大正池から明神池までなら3~4時間で回ることができます。
①大正池(焼岳・行き方・でき方・立ち枯れ)
大正池を見るためには、バス停「大正池」で降ります。
大正池ホテルの横から池沿いの遊歩道に降りて、すぐに見えてくるのが大正池と焼岳。
写真は思いっきり影になってて池の綺麗さが分かりません笑
大正池は焼岳が噴火した時の泥流が、梓川をせき止めてできた池だそうです。
水没した林は立ったまま枯れて大正池の景観を作っていましたが、年々その数は減っているのだとか(池も縮小していってる)。
②大正池の遊歩道
池沿いを歩いていくと鬱蒼とした林の中に入っていきます。
水は怖いくらい透き通ってて青い。
ワクワクしてきますね。
③、④田代湿原と田代池
地面はぬかるんでたり水が流れているので、舗装された木の上を歩いていきます。
1枚目はただの原っぱのように見えますね。
2枚目は田代池。
道が狭いので、人が多い時は少し混雑しそうです。
⑤ウェストン碑
明治時代のイギリス人宣教師ウォルター・ウェストンさんの記念碑。
ウェストンさんは日本各地の山を登り、上高地のポテンシャルの高さに気づいてその良さを広めました。
当時の日本に近代的な登山意識を持たせ、日本の山岳会に多大な貢献をしたということでこの石碑が立てられたそうです。
でもウェストンさんは「こんな石碑より目の前の山、川、景色を見ろ」って言ってるんじゃないでしょうか。
⑥河童橋
サムネの画像にもなってる、上高地の代名詞と言える景色。
僕が行ったときは平日ということもあって人が少なかったのですが、河童橋周辺はかなり混雑していました。
写真は河童橋を少し超えたところから。
日陰になっていますが、誰がどう撮ってもそれなりに形になる絶景ポイントでした。
⑦岳沢湿原
河童橋を超えて明神池に向かうルートは、鬱蒼として少しだけハードなハイキングコースになっていました。
湿原なので、木で舗装された道を延々と歩きますがこれが面白い!
まるでファンタジーの世界に迷い込んだかのように錯覚します。
透き通った水には魚が泳いでいました。
たぶんイワナ?
釣りはもちろん禁止です。
⑧梓川右岸歩道
ここからは階段や坂道もありました。
ふと上を見ると山が近くてびっくり。
大正池、河童橋付近ではやや雲がありましたが、ここではこれでもかってくらいに晴れ渡ってます。
お気に入りの1枚。
加工して貼り付けたような山が綺麗ですね。
⑨明神池
入場料300円を払い明神池へ。
明神池は山の神様を祀っていて、結婚式なんかもできるみたいです。
適当にどの角度から撮っても絵になりますね。
人が多いときは、こういった写真は撮りづらいかと思いました。
⑩徳沢行きハイキングコース
当初は明神池まで行って帰ってくる予定でしたが、思ってた以上に楽しかったのと時間に余裕があったこともあって徳沢まで足を伸ばしました。
そこで出会ったのは野生の猿。
会えるのは完全に運ですが、この時はちょうど群れに鉢合わせました。
猿たちは普通に歩道を使ってます。
人にはかなり慣れてるようで、まったく無関心という感じでした。
猿には触らない、エサを与えない、近づかないのが原則。
しかし通り道にいるので、すれ違いざまに写真を撮りました。
急にがーっと襲われると怖いので目は合わせてません。
⑪徳澤園
ここまで来ると周りを歩く人はガチの登山者ばかりになります。
テントや大きな荷物を背負っている人や、荷物を点検している人。
ここから先は本格的な登山装備をしていないと進めないらしいので、リベンジを誓って引き返しました。
僕は徳沢まで行きましたが、見所、疲労等を考えると明神池までのコースがオススメです。
さわんど温泉上高地ホテル(アメニティ・バス停まで・駐車場・wifi・電波について)
僕が泊まったホテルはさわんど温泉上高地ホテル。
素泊まりで約1万円と高めの料金ですが、マイカーで行けるギリギリ、バス停近くという立地の良さを考えると妥当かもしれません。
部屋はシングルの和室で、普通のビジネスホテルといった印象。
アメニティはタオル、歯ブラシ、スリッパ、浴衣など最低限のものは揃っていました。
ドライヤーは温泉にはありましたが、部屋にはついてなかったです(貸出できるようです)。
温泉は小さめですが、露天風呂もあっていいお湯でした。
その他気になるポイントは以下の通り。
・バス停は道路を渡ってすぐ、徒歩30秒くらい。
・宿泊者であれば駐車場は無料(翌日15時までOK)。
・電波は入るけどあまりよくない、ブラウジングもややもっさり。
・無料wifiはかなり悪い、あってないようなもの。
沢渡からのバスの料金・時間
沢渡から上高地までのバス料金は往復2000円。
時間は早朝5時頃から毎時間、10分、40分に出ています(シーズンによって本数は増えるらしい)。
上高地バスターミナルから沢渡行きは毎時間、25分、55分に発車しています。
上高地でスマホの電波は入る?
遊歩道では電波は入りません。
ただホテルなどの建物周辺、河童橋では普通に入りました。
上高地観光での服装は?10月の気温・天気について
僕が行ったのは10月の初め頃。
朝晩は冷え込むので上着は必須です。
昼間は空気は冷たいですが比較的暖かく、歩いていれば少し暑いくらいでした。
川沿いは寒かったです。
天気は晴れていましたが雲の流れが速く、コロコロと変わりそうな印象。
陽が隠れれば寒くなるし、いきなり風が出てきたりもします。
幸い雨は降りませんでしたが、いきなり降り出すことも十分に考えられるので、雨具や防寒着は持っていた方がいいです。
服装はがっつり登山って感じじゃなくても全然大丈夫です。
ただ長距離を歩くことになるので、身軽で動きやすい服装であれば道中楽になります。
個人的に注意した方がいいと思ったのは靴。
僕はコンバースのスニーカーで行きましたが、帰り道は足が痛くなりました。
トレッキングシューズとまではいかなくても、ウォーキングに適した靴を履いた方がいいです。
上高地のお土産(売店)・自動販売機・トイレ
河童橋周辺にはお土産の売店があります。
またレストランやカフェも揃っているのでそこで食事もできます(明神池周辺にもあり)。
自販機、トイレは建物周辺やポイントごとにありますが多くはありません。
道中に喉が渇いたり疲れたときの為に、飲み物や食べ物はあらかじめ準備しておいた方がいいです。
【おまけ】山下清 放浪美術館
上高地に行く前に、個人的にどうしても行きたかったのが山下清の放浪美術館。
中は撮影ができなかったので写真は外観だけとなります。
館内はちぎり絵やペン画などが大量に展示されていましたが、個人的に面白かったのは清が放浪中にお世話になった家に残していった絵。
清は放浪中にごはんをもらったり泊めてもらった家にお礼として、絵を描いていくことが多かったそうです。
それは紙だけでなくハエ取り機やお鍋のふた、うちわに下駄など日常で使う様々な道具に直接描かれることもありました。
美術館のある諏訪市は清のお気に入りの地でもあったので、少し前までは清と話をした人、お世話した人がたくさんいたそうです。
展示されている道具の多くは、そういった人たちが寄贈してくれた物。
館内を案内してくれたおばさんから、ネットでは知ることのできない清のエピソードや絵にまつわる話をたくさん聞けたので大満足でした。
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