少し前に『バカと付き合うな』という本がヒットして話題になりました。
しかし、多くの人の共感を集める一方で
「これ自分のこと言われてないか…?」
と冷や汗をかいた人もいるんじゃないでしょうか。
今回はそんな話です。
「馬鹿過ぎて辛い」と悩んでいる人は馬鹿じゃない
いきなり結論を言いますが、
バカって自分がバカだと気づいてないからバカなんですよね。
なんなら「自分は結構できる、頭がいい」とすら思っています。
そういう人は、実際に勉強できようが要領よかろうがバカです。
逆に、自分はバカだから何とかしたい、変えたいと思っている人は、
そう思った瞬間からバカを脱出しています。
なぜなら、自分が無知なことに気づいて学び成長しようとしているからです。
自分をバカだと思うことは行き過ぎれば卑屈になりますが、
無知で未熟だからもっと頑張ろうという姿勢は謙虚と呼ばれます。
よく「あの人は謙虚さを失ったからお終いだね」と言われるのは、
傲慢さが鼻につくということだけでなく、
自分に満足してしまって学ばなくなり、
成長が止まってしまうからお終いということなんですね。
自分ならやれる、いけると自信を持つことは大切ですが、
それでもまだまだ足りない、未熟だと思っていることも大切だと思います。
馬鹿の治し方はあるのか?
バカにも色々種類がありますが、
多くの人が苦しんでいるのは、社会のスピードについていけないことだと思います。
・言われたことや指示を理解するのに時間がかかる
・一度にたくさんのことを振られるとパンクしてしまう
・スピーディな会話についていけない
・仕事が覚えられない、いつまで経ってもマニュアルが必要
そんな人たちは、効率的に作業したりスピードアップを図る必要がありますが、
どうしても速くできない人もいます。
自分ができないだけならいいけど、それで人に迷惑がかかったり怒られたりするのが苦しい。
もっと頑張らなければと焦るけど、プレッシャーがかかっているから萎縮する。
そしてミスをしてしまい、さらに怒られる。
そんな悪循環で自己嫌悪が加速して、段々鬱になっていく。
ベタですが決して絵空事ではないリアルな状況だと思います。
ずばり、こういう種類の馬鹿さは治せるのか?
個人的な意見としては、すぐに治すのは難しいと思います。
だから対策を立てるとしたら、速くできないなら速くやらなければいいと考えます。
問題に真正面から向き合おうとすると、
・言われたことや指示を理解するのに時間がかかる
⇒言われたことをすぐ理解できるようになろう
・一度にたくさんのことを振られるとパンクしてしまう
⇒たくさんのことを振られても平行してこなせるようになろう
・スピーディな会話についていけない
⇒スピーディな会話についていけるようになろう
・仕事が覚えられない
⇒記憶力を高めて何でもすぐに覚えられるようになろう
という風になってしまいます。
「速くできない」を「速くやろう」とするのでなく、
「速くやらずにこなすにはどうすればいいか」を考えることが大切だと思います。
たくさんのことを振られたら、箇条書きでメモして順番に1個ずつこなしたり、
仕事が覚えられないならメモを見ながらやる。
そう簡単にはいかないかもしれませんが、簡単に治らないことをどうこうしようとするよりは、その状態のままでどう上手くやっていくかを考えた方がいいです。
試行錯誤を続けることでバカが治るかは分かりませんが、少なくとも自分自身を知ることができます。
そうすれば自分に合ったやり方や、向いている仕事が分かったりします。
馬鹿でもできる仕事
とはいえ、自分は本当にバカだから向いてる仕事なんてないと考える人もいると思います。
アルバイトの簡単な仕事すら上手くできず、
「こんなんじゃ正社員でやっていけない…」
と不安になったり、すでに正社員として働いていて「ついていけない」と感じている人もいるでしょう。
そんな時はバカでもできる仕事を探すのではなく、
バカでもできる取り組み方をするようにしてはどうでしょうか。
例えば、
・急がなくていいから丁寧にやる
・挨拶や返事などを元気よくする
・分からないことは分からないと言う
といったことはバカとか要領がいいに関わらず、誰にでもできることです。
覚えが悪かったりミスしても笑って済まされる人と、
「それ前に説明したことだよね?何で覚えてないの?」と詰められる人がいます。
この差は両者の人柄にあることは言うまでもありません。
そして、できるなら気さくに教えてもらえる環境の方がいいに決まってます。
しかし、バカさを笑い飛ばしてもらえる人と、イライラされるだけの人はどうしても別れます。
演技でもいいから性格を変えることができれば手っ取り早いけど、
元々ナイーブで内向的な人がそれをやると病む可能性があります。
そこでできるのが、先ほども書いた「バカでもできる取り組み方をする」です。
つまり、仕事ができるできないに関わらずとにかく一生懸命、丁寧に仕事に取り組むということです。
教わったことをメモにとって、
挨拶や返事を元気良くして、
朝早く来て社内を掃除するなど、
意識の持ち方で変えられる部分から変えます。
いくら性格が暗くても、人に可愛がられるような雰囲気がなくても、覚えが悪くても、バカでも、
ひたむきさは伝わります。
誰かが見ています。
「あいつ不器用だし仕事もできないけど一生懸命やってるよな。がんばって覚えようとしてるな」
と評価してくれる人は必ずいます。
もちろんイライラする人もいるけど、分かってくれる人もいます。
もしも全員に爪弾きにされるようなら、そんな会社は辞めてしまえばいいです。
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頭が悪い自分がどうしても嫌いというなら
どうしても上手くできない。
もうどこにも居場所はない。
どう立ち回ろうにも、どうしよもなく要領が悪い。
ほとほと自分には愛想が尽きた。
そんな人は、会社に務めたり人と関わる必要のない生き方を探してみてはどうでしょうか。
例えば、僕が実際に取り組んでいるのはブログです。
ブログなら自宅で自分のペースでできるし、結果が出なくても鈍くさくても誰にも怒られません。
ただ、生計を立てていくのは簡単ではないしサボらないように自分を律する必要はありますが…。
それでも、「じゃあ会社員に戻るか?」と考えると、ブログに取り組む辛さの方がはるかにマシだと、僕は思えます。
まとめ
自分がバカなことに無自覚な人が本当のバカ。
バカは治るのか?
治らない可能性があります。
けど、バカさと向き合い努力することで、
自分にあったやり方や、向いている仕事が分かったりします。
バカにできる仕事はあるのか?
バカにできる仕事を探すより、
バカでも許されるくらい一生懸命仕事に取り組むことで生きやすい環境になると思います。
どうしても会社でやっていくのが無理
現代なら、人と関わらずに仕事をする手段はたくさんあります。
僕が取り組んでいて、紹介できるのは「ブログ」を使ったビジネス。
ブログは稼げるようになるまでは楽じゃないけど、
稼げるようになると一気に色々楽になります。
己が一番パーや!わからんか?