昨年(2021年)の12月、栃木県に行ってきました。
栃木旅
日光東照宮
日光東照宮は徳川家康を神格化して東照大権現として祀っている神社。
写真の通り参道はかなり広く、本堂までの道のりもそこそこありました。
↑神馬の厩舎(きゅうしゃ)に彫られているのは、有名な「見ざる聞かざる言わざる」の猿たち。
3匹が有名ですが、実は他にも13匹(計16匹)います。
昔、厩舎の厄払いで猿回しが行われており、猿は馬を守るものと考えられていたそうです。
「見ざる、聞かざる、言わざる」の三猿は、「悪い方に導く言葉を聞くな」、「悪い行ないを自然だと見るな」、「理由もなく悪く言うな」という教え(「不見・不聞・不言」の教義)で、素直な心のままに成長させよという戒めです(日光東照宮・三猿)
混雑を避けて平日を選んだので駐車場や参道はガラガラ、しかし本堂が近づくにつれ小中学生くらいの子どもたちの長蛇の列が見えてきました。
どうやら彼らは修学旅行生(3校くらい?)。
完全にぶつかってしまって、本堂付近からはゆっくり写真を撮っている余裕がありませんでした。
うつのみや妖精ミュージアム
↑宇都宮と言えば、妖精研究の権威・井村君江先生が名誉館長を務める、うつのみや妖精ミュージアム!
世界各地より集められた妖精関連の資料、学術書、絵画、彫刻などが大量に展示されています。
館内は時間が遅かったこともありほぼ貸し切り状態。
入場料がかからないのでちょっとしたギャラリーかと思っていましたが、小さいながらも愛のある作りになっていて大満足でした。
栃木は静岡に比べて平地林や低山が多い印象でした。
土地が余っているのか、巨大なショッピングモールが点在しており、宇都宮市にあるFKDというデパートと周辺の施設群の広さには度肝を抜かれました。
かと思えば、喧騒を少し離れると巨大な池などが出てきたりもします。買い物と歩き疲れにほっと一息。
黒羽芭蕉の館
大田原市は松尾芭蕉が『おくのほそ道』の道中で最も長く(14日間)滞在した地域。
黒羽芭蕉の館の入り口には、芭蕉と弟子の曾良のブロンズ像が建っています。
↑「かさねとは 八重撫子の 名成るべし」
後光に照る石碑は黒羽の地で曾良が詠んだ句。
芭蕉が奥の細道の旅で那須野を行くとき、道に迷うと危険だからと馬を借りました。すると馬のあとから女の子がついてきて、名前を聞くと「かさね」と言います。珍しいけど上品な名前だなと、同行の曾良がこの句を詠みました(古典・詩歌鑑賞)
↑周辺の黒羽城址公園を散策すると、味のある舞台と広場を発見。
↑何気に標高が高いので、景色がよく見えます。
雲巌寺
雲巌寺(うんがんじ)は大田原市の山中深くにある禅寺。
芭蕉の師匠が修行していた寺ということで、芭蕉巡りとしてはスピンオフ的な位置づけになります。
山門の階段前にある朱色の反り橋が特徴的で、どこからカメラを向けても驚くほど絵になります。
訪れた際にはかなり寒かったのですが、真冬になると雪景色も楽しめるようです。
三泊四日の二泊を過ごしたビジネスホテルトマト(一泊目は快活クラブ)。
ど派手な黄色い壁と凍えるほど寒い栃木の夜。
寝るだけなら正直どこでもいいので、自分には快適そのものでした。
それではまた、次の旅で!
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