「どうすれば上手な文章を書けるようになるのか?」
数年間ブログを書いていると、まれに「渡辺さんの文章面白いですね」と言われることがあります。
自分自身ではそんなことはまったく思っておらず、むしろ文章を書くのが苦手で、
書き終えた記事を見直すとその稚拙さに顔から火が出そうなくらい恥ずかしくなることがほとんどなのです。
それゆえに「上手な文章が書けない」という方の苦しみは手に取るように分かります。
そこで今回は、文章が上手になりたい人のために僕が大切だと思っている3つの考え方を紹介します。
・型にはめて積み上げる
・自分を疑う
・情報を掘り下げる
いずれも才能とか関係無しに意識すれば簡単に実践できる考え方になっているので、参考になるかと思います。
文章力がない人は型にはめて膨大な量をこなそう
型にはめて量産って…
そんなことを言うと、「他所と似たような量産型の記事になっちゃう…」「独創性がなくてつまらない」という方がいるかもしれません。
しかし、何事もまずは基礎の徹底です。
無から何かを作りだすってどの分野のプロでも難しいですよ、たぶん。
例えば、初心者で小説を書こうとする人も、漫画を書こうとする人もいきなり大作を書こうとする人が多いです。
しかし、いざ取り組んでみると少しも作業が進まずに「自分には才能がない」と言って諦めていきます。
厳しい言い方をすると、そういった人には想像力が欠けています。
世に出ている大作の背後には膨大な試行錯誤や練習、思考の、そこに至るまでのプロセスがあります。
誰だっていきなり大作を作ることはできないし、当然のことながら初心者だった時期があるのです。
クオリティが低くても、自分のイメージと違っても、「まずは100本作品を作ってみる」くらいの気概がないとそのギャップは埋まっていきません。
ゴッホはいきなり「星月夜」を描いたわけではありません。
画家仲間に嘲笑された「ジャガイモを食べる人々」のような泥臭い時期があって、様々な手法を取り入れながら進化し続けた末の到達点です。
ビートルズがいきなりサージェントペパーを作れたわけではありません。
指から血を流しながら毎晩ライブを行ったハンブルク時代があって、カバーやアイドルポップのような曲を作っていた時期を経ての進化があります。
マイケルジャクソンがいきなりキングオブポップの称号を得たわけではありません。
誰とも遊ばず真っすぐ帰宅して鞭で叩かれながら練習に取り組んだ少年時代があって、ジャクソン5として青春時代の全てを音楽に捧げてきた過去があります。
「例えがレジェンド過ぎて参考にならない」という声が聞こえてきそうですが、
ここで言いたいのは、未熟な時期を耐えられるかがふるいになっているということ。
天才の成長や進化のスピードは参考にならないかもしれませんが、前提として初心者だった頃の修行に耐えられなければその分野から立ち去っていたでしょう。
そして、積み重ねる、継続することは後天的に気合いで何とかできる才能です。
ブログで言うならまずは100記事書いてみること。
初心者のうちはできないのが当たり前なんだから、できないままでもやるしかないのです。
「何だよ、結局書きまくれって話かよ…」と思うかもしれないし、確かにそれだけではあまりに乱暴なアドバイス。
文章の型には色々な種類がありますが、ブログと相性が良くて初心者でも書きやすい型はこちらで紹介しています。
文章力がない人は成長しても自分の実力を疑おう
恐らくですが、作家でも評論家でも人気ブロガーでも、
ずっと一線で戦い続けているような人は「自分はまだまだ未熟だ」と思いながら文章を書いているのではないかと思います。
流れるように流暢に、スラスラと文章を書けないことを分かっているから、勉強して工夫して文章を書こうとして結果的に地力が上がっていくのです。
直観的に物事の本質を突いたり、肝になる部分をわしづかみにして「これってこういうことでしょ?」と言える人は少なからずいて、
それができない人は情報を集めて、比較したり分析したり、角度を変えてみたり、引き出しを増やして自分なりの方法で芯に近づこうとする努力が必要です。
今雨が降っています
今日出かける予定がなくてよかったです雨はわりと好きです
出かける予定があるときはうざいけど室内にいればなんてことないんで子どものころから雨が好きでした
晴れの日にはできない楽しみがあるからです
たとえば水溜りに入ったりとか雨の日に外を見てみると
実に視界の9割近くが灰色です
車や電車の音、隣の部屋からもれる話し声や音楽に不快感を感じることがあっても
雨の音は意外にも雑音にはなりません昼間なのに薄暗くて灰色で雷が鳴り響くときもあって
どこかいつもと違う不思議な世界に来たような錯覚に陥ったり
なにかとんでもないことが起こるんじゃないかとワクワクしたりそういうわけで雨が好きです
台風もまた然り
でも明日は晴れるといいです
これは2009年頃に僕がFC2ブログで初めて書いた記事。
「今すぐやめた方がいい」ってくらい面白みのない文章です。
もちろん記事を書いていた当時も「全然書けない、自分に文章を書くのは無理だ」と思っていました。
当時の僕が今の僕の文章を読めば「成長してるじゃん!」と褒めてくれるかもしれませんが、
今の僕はというと、やはり「全然書けない、ダメ」と思っているわけです。
時間をおいて客観的に見ると成長の跡は見られますが、成長を止めないためには満足してはいけないのです。
自分に才能がないと思っている人は特に。
そして、もう一つ言えることは未熟なことは悪いことではないということ。
未熟であることを恥じたり諦めに使うのはもったいないので、
もっとよくするにはどうすればいいかを考える燃料にした方がいいです。
どんなにいい文章が書けたと思っても、改善の余地はいくらでもあるはずです。
文章力がない人は好きなものを掘り下げよう
大学時代、教授から感性を鍛える方法を教わった。
道端で見かけた花をいいなと思った時、いいなと思った理由を考えまくる、ただそれだけ。形、色、咲いてる場所、揺れ方など…、
何が自分を惹きつけるのかを具体的に説明する癖をつける。
ブログを書くようになって役に立つとは…。#ブログ初心者— 渡辺(ブログやってます) (@QMUbsDOb8SJfMLI) January 7, 2020
情報のインプット、アウトプットが大事という話をよく聞きますが、
ブログにおいては文章を書くこと自体がアウトプットなので、意識的にインプットの量を増やさないとあっという間に書くことが無くなります。
ニュース、本、実体験などインプットの場はいくらでもあるのでネタ切れの心配はないとして、
出会った情報から得られる経験値を最大化させるためには「掘り下げて考える」ことが大切になります。
・情報をそのまま受け取るのではなく自分の頭で考えましょう
・自分なりの意見を持つことが大切です
そんな風に言われても難しいですよね、僕も苦手です。
昔から読書感想文のような「自分の感じたことを自由に書きましょう」という曖昧なアドバイスが苦手だったので、
自分の頭で咀嚼しろとか、意見を持てと言われてもピンと来ないわけです。
そこでインプットのコツとして役に立ったのが、↑に載せているツイート。
道端で見かけた花をいいなと思った時、いいなと思った理由を考えまくる、ただそれだけ。
形、色、咲いてる場所、揺れ方など…、
何が自分を惹きつけるのかを具体的に説明する癖をつける。
本を読んでいれば何となくいいなと思った表現や意見があるし、
TVを見ていれば思わず箸を置いて見入ってしまうニュースがあります。
なぜその情報に足を止めたのか、それを考えるのはいい訓練になります。
そしてもう一つの工夫は、出会った情報を自分の身近なシチュエーションに例えてみることです。
自分の好きな漫画やスポーツに例えてもいいですね。
「このニュースってつまりこういうことだよね」
「この本で言われてることってドラゴンボールで言ったらこういうことでしょ?」
という風に内容や趣旨が同じでも、自分の言葉に言い換えて説明してみること。
本で得たノウハウとかインフルエンサーの言葉をそのまま記事にしているような人は大勢いますが、
そういった記事は有益ではあるかもしれないけど、なんとなくどこかで見たような意見で書いている人が見えてこない場合が多いです。
アフィリエイトサイトの場合、ただ情報や解決策を求めていることも多いのでそれで成立しますが、
有益な情報を自分の言葉で説明できればリピーターになってもらえる可能性が跳ね上がります。
初心者の場合、まずは紋切型でもいいので有益な情報を発信するとして、
それができるようになってきたら、単なる便利屋ではなく面白くて役立つ文章を目指した方が、長い目で見た時に業界で長生きできると思います。
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