僕はニートをしていたとき、慢性的な不安と焦りに苦しんでいました。
しかし、矛盾するようですがそんな生活をどこかで楽しんでいる自分もいました。
なぜ僕がニートを楽しむことができたのか。
今回は、「ニートの散歩に適した時間帯」を考えながら考察していきたいと思います。
目次
ニートが昼間に散歩する
ニートには散歩がオススメされていますが、その理由はいくつかあります。
・とにかく外に出ることが大切だから
・運動不足解消のため
・脳の活性化
・心身のメンテナンス効果
説明するまでもないことですが、順に見ていきましょう。
とにかく外に出ることが大切だから
朝9時。
すでにかなり暑くなっていますが散歩に出ます。
日陰に入ると涼しくて、吹く風はすでに秋。
ニートをしていると、外に出る必要が無いので出不精になっていきます。
僕はというとコンビニやスーパー、本屋に行くくらいで、
末期には本屋に行くことすら面倒だと思うようになりました。
ただ幸運なことに、僕には心身が弱ると山や森に逃げ込む癖があったので、
散歩や自然の中で得られるリラックス効果を感覚として知っていました。
あくまで体感ですが、自然の中で得られるリラックス効果は抜群です。
緑が多ければ多いほどいいです。
運動不足解消のため
道沿いを進んで橋の下。
昼間は車の通りが多いので落ち着かない場所ですが、この時間は車もまばら。
水よりも草木の方が多いんじゃないかってくらいの瀬戸川を眺めながらゆっくりと歩きます。
ニートになると運動不足になります。
運動不足が加速すると肥満や血糖値の上昇、肩こり腰痛、怪我をしやすくなる、
体力の低下、体力低下に伴う気力の低下、などなど数えきれないデメリットが生じます。
意識的に散歩と運動を取り入れることで、心身の健康を守りましょう。
脳の活性化
橋の下。
流れが止まって淀んでいる部分があったので覗き込みます。
淀みはおどろどろしくて地面が草と泥でぬかるんでいたりしますが、
ここは比較的綺麗でした。
水が透き通っていて、空と木が水面に反射しているのが分かります。
「ニートが脳を活性化させて意味あるの?」
と言いたいところですが、あります!
僕の場合はアフィリエイトに取り組んでいたので、毎日記事のネタを捻りだす必要がありました。
いいアイディアは机の上でうんうん唸っても出なくて、ベッドに寝転んで考えていても出なくて寝落ちする。
そんな日々が続いていたある日、散歩中によくアイディアが浮かぶことに気づいてからは積極的に散歩するようにしました。
何の根拠もないサンプル数1の意見ですが、どちらかと言うと夜の散歩の方がアイディアが浮かびやすいです。
心身のメンテナンス効果
だいぶ減りましたが、まだまだセミはいます。
この木にはアブラゼミ、鳴くでも飛ぶでもなく弱々しく気にしがみついていました。
朝に散歩すると太陽の光で体内時計がリセットされます。
リセットされることで睡眠の質が上がり、
・いくら寝ても寝足りないと感じる
・寝ても疲れが取れない
・布団に入っても眠れない
といった症状が改善されるそうです。
ニートが夜に散歩する
朝の散歩は明るくて健康的で何より静かなのがいいですね。
対して静かという点は夜も同じですが、夜だけにしかない良さもたくさんあります。
・静かで人が少なくて落ち着く
・開放感と緊張感のバランスが絶妙で楽しい
・抒情的な雰囲気がある
・星や月が見られる
順に見ていきましょう。
静かで人が少なくて落ち着く
夜の蓮華寺池公園を歩きます。
蓮華寺は山と池と公園が合体した場所ですが、住宅街にあるので夜でも人が多いです。
しかし、遅い時間になれば流石に人も少なくなるので絶好の深夜徘徊スポットになります。
ニートにとって怖いのは人混みと周囲の目だと思います。
見られていないと分かっていても、怪しまれたり笑われているように感じる。
そんな意味で夜は闇に紛れることができる、ニートでも外に出やすい時間帯だと言えます。
開放感と緊張感のバランスが絶妙で楽しい
池周りにはウォーキングの人たちがチラホラいます。
人が多いのは苦手だけど、夜は怖いから少しは人がいて欲しい。
そんな場合は公園や川沿いなど、人がいる場所を歩くのがオススメです。
散歩していても不審ではないし、職質される心配もありません。
夜の散歩の開放感と緊張感とはどういうことなのか?
下手に説明するよりも、とある月夜の散歩のことを書きます。
暗く細い道を歩いて不安になって、
知っている道やコンビニの灯りに安心する。
昼間とは異なる雰囲気の公園にワクワクして、
久しぶりのブランコに感傷的になる。
ただ、歩いてコンビニに行って帰りに公園に寄っただけなのに、
特別な冒険に行ってきたかのように感情の起伏が激しいのが分かりますか?
これが夜の散歩の緊張感と開放感です。
抒情的な雰囲気がある
奥に見えるオレンジの光はスターバックスです。
眼前に広がるのは蓮の華です。
夜の散歩は不思議です。
街灯の灯りや遠くに見える建物の光。
繁華街を離れて暗い川沿いを歩いている時の静けさ。
ふいに鼻をつく、様々な記憶を想起させる匂い。
あらゆるものが抒情的になってしまう魔法がかかっているのです。
星や月が見える
昼間は子どもで賑わっているジャンボ滑り台。
夜になれば大人が独占することができます。
夜の滑り台はスピード感があるので普通に面白いです。
しかし、休日や夏の夜にはDQNやオラついたパリピがいることがあるので要注意。
滑り台に寝転がると、星や月ギラギラと光っていることに気が付きます。
僕は天体に詳しいわけではないのですが、星と月が好きです。
どれくらい好きかと言うと、朝日が昇るまで見ていられるほどです。
ニートの散歩の時間~まとめ~
ニートの散歩は朝でも夜でもオススメできますが、その性質は異なります。
朝の散歩は景色を楽しみながら、健康やリラックス効果などの実用的なメリットを得ることができます。
夜の散歩には、抒情的な雰囲気の中で明日のことを気にせず自由気ままに歩き回る「ニートならではの邪道な楽しみ方」があります。
僕が夜の散歩に懐かしい楽しさを感じたのは、似たようなことを学生時代にしていたからだと思います。
その時その時の心境としては、いつも謎の不安と焦りのようなものがあったのですが、
いずれの記憶も後から振り返った時に凄く楽しいことだったような気がします、不思議と。
(散歩ではありませんが)原付で隣町のTSUTAYAに行って、帰り道のコンビニでコーヒーを飲んだこと。
夜更けまでゲームをしてから、近所の丘まで散歩して星空を眺めたこと。
ちょっとの酒にも喜んでいた頃(僕は飲めませんが)、数少ない友人と一緒に歩いて帰ったこと。
流星群が見える場所を探して一晩中自転車を走らせた高3の夏(流星群は意外にも学校で見えました)。
ただぼんやりと散歩して、川や星を眺めながらコーヒーを飲むなんて、
社会人になってからはできなくなりました。
そんなもったいない時間の使い方ができなかったからです。
意味のないこと、無駄なことは一切省いて、貴重な休日を有意義に過ごそうとする。
しっかり休んでリフレッシュして楽しんで、求めれば求めるほどそれは遠ざかっていく気がしました。
逃げるように会社を辞めてからしばらく経ったある日、眠れない夜に深夜徘徊しました。
適当に歩き回って、疲れたらベンチに座って2chを見る。
そんな感じで明け方近くにコンビニで買ったコーヒーを飲んでいた時、
先のことが見えなくて不安だったのに、
退廃的な一夜を過ごして憂鬱なはずなのに、
楽しくて懐かしくて「この感じが戻ってきた」とニヤニヤしていました。
僕が就職せずにブログをやっているのは、
煩わしい人間関係を排除して、自由気ままに旅ができるライフスタイルを実現させて、
何より、「学生時代の夏休みのような夜」を何度だって味わいたいからです。
コメントを残す